カヌー・カヤックの役立つ基礎知識 #25「風力階級表2」
アウトドア サポート ジャパン『カヌー(カヤック)のお役立ち情報』
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風力階級表
風力階級 | 名称 | 相当風速 | 陸上の様子 | 海上の様子 | 漕ぎの状況 |
0 | 平穏 (へいおん) 静穏 (せいおん) |
0〜0.2m/s | 煙はまっすぐ昇る。 | 水面は鏡のように穏やか。 | 単調な漕ぎ。夏日は高体温症の可能性あり |
0ノット | |||||
1 | 至軽風 (しけいふう) |
0.3〜1.5m/s | 煙は風向きが分かる程度にたなびく。 | うろこのようなさざ波が立つ。 | 後ろからの風でない限り、暑さから少し解消される。 |
1〜3ノット | |||||
2 | 軽風 (けいふう) |
1.6〜3.3m/s | 顔に風を感じる。木の葉が揺れる。 | はっきりしたさざ波が立つ。 | 快適な漕ぎができる |
4〜6ノット | |||||
3 | 軟風 (なんぷう) |
3.4〜5.4m/s | 木の葉や小枝が揺れる。 | 波頭が砕ける。白波が現れ始める。 | シーカヤックの旅日和 |
7〜10ノット | |||||
4 | 和風 (わふう) |
5.5〜7.9m/s | 砂埃が立ったり、小さなゴミや落ち葉が宙に舞う。 | 小さな波が立つ。白波が増える。 | 初心者には限界の漕ぎ |
11〜16ノット | |||||
5 | 疾風 (しっぷう) |
8.0〜10.7m/s | 葉のある灌木が揺れ始める。 | 水面に波頭が立つ。 | 経験を積んだ人ならまだ大丈夫 |
17〜21ノット | |||||
6 | 雄風 (ゆうふう) |
10.8〜13.8m/s | 木の大枝が揺れ、傘がさしにくくなる。電線が唸る。 | 白く泡立った波頭が広がる。 | 岬付近は気まぐれな風が吹く。避ける方が良い。 |
22〜27ノット | |||||
7 | 強風 (きょうふう) |
13.9〜17.1m/s | 大きな木の全体が揺れ、風に向かって歩きにくい。 | 波頭が砕けて白い泡が風に吹き流される。 | 明らかに通常のシーカヤック旅の圏外 |
28〜33ノット | |||||
8 | 疾強風 (しっきょうふう) |
17.2〜20.7m/s | 小枝が折れる。風に向かって歩けない。 | 大波のやや小さいもの。波頭が砕けて水煙となり、泡は筋を引いて吹き流される。 | シーカヤックの限界 |
34〜40ノット | |||||
9 | 大強風 (だいきょうふう) |
20.8〜24.4m/s | 屋根瓦が飛ぶ。人家に被害が出始める。 | 大波。泡が筋を引く。波頭が崩れて逆巻き始める。 | シーカヤックは後方へ流される |
41〜47ノット | |||||
10 | 全強風 (ぜんきょうふう) 暴風 (ぼうふう) |
24.5〜28.4m/s | 内陸部では稀。根こそぎ倒される木が出始める。人家に大きな被害が起こる。 | のしかかるような大波。白い泡が筋を引いて海面は白く見え、波は激しく崩れて視界が悪くなる。 | シーアンカーを使って漂泊する |
48〜55ノット | |||||
11 | 暴風(ぼうふう) / 烈風(れっぷう) | 28.5〜32.6m/s | めったに起こらない。広い範囲の被害を伴う。 | 山のような大波。海面は白い泡ですっかり覆われる。波頭は風に吹き飛ばされて水煙となり、視界は悪くなる。 | 追い風のコースを選ぶか、シーアンカーで漂泊する。 |
56〜63ノット | |||||
12 | 台風 | 32.7m/s以上 | 被害が更に甚大になる。 | 大気は泡としぶきに満たされ、海面は完全に白くなる。視界は非常に悪くなる。 | シーカヤックからの見通しはゼロに近い。シーカヤックの艫からロープを垂らし、速度を遅らせて走るのが多分唯一の実際的な選択。 |
64ノット以上 |