山の基礎知識 #79「雲で天気を予想」乱層雲
アウトドアサポートジャパン『山のお役立ち情報』
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乱層雲(雨雲、天雲、雪雲)
暗灰色の層状の雲で、太陽や月を完全に隠す厚い雲で通常連続性の降水を伴います。雨や雪を降らせる代表的な雲です。
全天を覆ったこの雲の下側にちぎれ雲が出て動き始めるともう雨です。みんなが雨雲と呼んでいる雲がこれにあたります。
形がはっきりしている間は降りませんが、形が乱れはじめ、太陽も月も完全に見えなくなると雨になります。
また、雲の流れが速くなると暴風雨接近の前ぶれです。
比較的低い高度に漂っており、数百メートルを越える山では、しばしば乱層雲が山にぶつかることがある。このとき乱層雲の
一部は地形に沿って上昇し、空気の飽和水蒸気量が減るのに伴って雨や雪などの降水をもたらし、山越えの後に再び形成される
乱層雲はあまり水蒸気を含まない雲となる。山沿いで降水量が増える地域があるのはこのためで、風向きが長期間一定となる
地域では、山の片側が長雨、反対側が少雨となる雨蔭がみられることがある。