驢馬(ロバ)にゆられて 〜Silkroad旅行記〜 #60
「ぽんこつオヤジのアウトドア三昧!」
◆ Silkroad旅行記 #60 〜インド コルカタ滞在編 〜
※タイトルの写真は「カレーとプーリー」
→ 「カレーとプーリー」なのですが、どうしてもそうは見えません・・・
デブおやじは人相も悪く、キツい体臭をさせてとっつきにくい雰囲気を全身に漂わせています。
「お前らはナニ人だ?チン(中国人)か?何しに来た。
あっちへ行け!」
と、取り付くシマもありません。もう一度昨日と同じことを繰り返すのか…と、正直徒労感で「学割やめよう…」と思い始めましたが、「ここで止めては男がすたる!」とばかり、最初のオッサンを恨みつつも再チャレンジに燃えたのでした。
気持ちを入れ替え、一から同じ話をし、国際学生証を見せ、各国で学割発行ができると英語で書かれた資料を見せ、ひたすら学割発行を頼みました。そしてなんの進捗もなく二日目の交渉が絶望感とともに過ぎていったのでした。
翌日三日目に突入したわけですが、二人目のデブおやじは最初のオッサンより話を聞いてくれることがわかり、少し期待を持っての三日目だったのです。
デブおやじのところに近寄って行くと、最初のオッサンもいて二人で何事か相談しているようです。おやじ二人は凸凹二人組が近づいて来るのに気がつくと何故か急にニコニコと笑顔になるのでした。「なんか怪しい…また酷いことを企んでいるに違いない…」と凸凹二人組は考えました。
おやじ達の脇に立つと最初のオッサンが握手をしてくるのです。怪訝な顔をしていると、デブおやじが「この人が調べたり掛け合ったりして、あんた達の学割が発行できるようになったよ」と言うではありませんか。どうやら凸凹二人組の事を信用してくれて動いてくれたようなのです。なにしろ学割をもらいに鉄道省に通う外国人など、見た事も聞いた事も無いお役人達なのですから疑うのもムリはないのかもしれません。
… つづく