山の基礎知識 #12 「雷について」
アウトドアサポートジャパン『山のお役立ち情報』
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雷について
①雷発生・・・日中の富士山頂の気温と御前崎の気温差が23度以上の場合、70%以上雷雲発生、25度以上90%以上の確率で雷雲発生天気予報で「山ではところどこにより雷雲が発生、雷を伴う」などの表現があれば山では確実に雷雲発生
②雷雲の移動スピード/大きさ/雷鳴の聞こえる・・・範囲は「雷鳴が聞こえる範囲は約15-20km」といわれる。雷雲の大きさは直径10km、高さ10km移動速度は20~40km、つまり雷鳴が聞こえたら30分以内に雷雲に入ってしまうことになる
③落雷は上下左右、どこからでもある・・・落雷は上から落ちるものと思ったら間違い。山で雷雲の中に入ってしまうとどこからでも放電(落雷)はある。
④ラジオに注意・・・携帯ラジオのスイッチをONにしてAMに合わせ「パリパリ」と雑音が入ったら雷雲はすぐそば。「バリバリ」という音が聞こえたらすでに雷雲の中にいる。
⑤雷雲は午後発生・・・地上の温度が30度を超え、天気予報で雷雲発生が予報された場合、行動は午前中とし、できる限り小屋に入る時間を午後1時までとする。
⑥雷雲の通過は長くて30-50分・・・雷雲に運悪く遭遇した場合は、一刻も早く、少しでも低い地点に避難し、姿勢を低くする。かたまらずにバラバラに避難する。雷雲の通過まで長くても50分、かたまらずににじっと待つことが重要