山の基礎知識 #102 山の花「トガクシショウマ」
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山の花「トガクシショウマ」
開花時期5月下旬~6月下旬 ※絶滅危惧Ⅱ類(VU)
日本固有種。
本州の中部、北部に分布し、多雪地帯の、
落葉広葉樹林の林床にまれに生育する。
1886年、長野県戸隠山で最初に発見され、葉のつき方がショウマ類に
似ていることから「トガクシショウマ」。別名、トガクシソウともいう。
淡い紅紫色の花弁のように見えるのは、6枚のガク片で、花弁は花の中央
にあり、ごく小さい。
ブナ、ミズナラなどの広葉樹に覆われた源流部、小渓流沿いで、かつ堆積した
雪がズリ落ちるような急な斜面に限られている。県内の生育地は、白神山地、
和賀山塊、大平山、乳頭山、鳥海山などのブナ帯地域の一部に生育している。