山の基礎知識 #63「三角点とは?三角点百名山」No3

アウトドアサポートジャパン『山のお役立ち情報』

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三角測量の測量変化

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三角測量

明治時代に距離を正確に測る方法は巻き尺しかありませんでした。3km~10km離れた平坦な場所にあ る2点間の距離を正確に測り、もう1点を加えて三角形を作り、三角形の内角を測ります。この1辺と内角から三角形の大きさと形を計算で求めます。さらに点 を増やして三角形の内角を測ります。こうして三角形の網を作り、三角形の各点の位置を求めていくのが三角測量です。
 

三辺測量

  1970年代になると光などを利用した測距儀が実用化されました。三角網の各辺の距離を正確に測ること により、三角点の位置を正確に求めます。三角測量が三角形の角度を測るのに対し、三辺測量は三角形の各辺を測ることからこう呼ばれています。三辺測量は主 に一~三等三角点の改測に使用されました。

GNSS測量

  GNSSは、Global Navigation Satellite Systems の略称で、全球測位衛星システムと訳されます。人工衛星からの電波を受信して位置を決定するシステムで、従来の測量と違う点のひとつに、上空の視界が開け ていれば他の基準点が見通せなくてもよいということがあげられます。現在三角点の測量のほとんどがこの測量方式によるものとなっています。GNSSを使用 した測量にはいろいろありますが、三角点の測量では、より精度の高い相対測位という方式が用いられています。
 
gnss
国土地理院掲載より

 

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