山の基礎知識 #77「雲で天気を予想」層雲
アウトドアサポートジャパン『山のお役立ち情報』
登山・トレッキングに役立つ情報を発信します
層雲(きり雲、ちぎれ雲)
地表から上空2km程度の高さに発生する層状の雲です。雲底が地上にあるものは「霧」と
呼ばれます。 山腹から立ち上がる霧は晴れ、ちぎれて低く飛び動くのは乱層雲となって雨。
きり雲ともいい、雨後や夜から朝にかけて空にできる霧の雲です。この雲が濃くなると霧雨が
降って、視界がきかなくなるので注意しなければなりません。
層雲は高さが2km以下の雲で、ときには地面すれすれに発生する、雲の中では最も低いところに
現れる雲です。秋や冬などに地面が冷え込んだ入りする と、地面付近の水蒸気が凝結して霧になって、
盆地を広く覆うことがあります。山の上からこの様子を見ると、山の峰が広がった雲の中に見えます。
山の峰がま るで海に突き出した半島のように見えるので、このような雲を「雲海」と言っています。