驢馬(ロバ)にゆられて 〜Silkroad旅行記〜 #13
「ぽんこつオヤジのアウトドア三昧!」
◆ Silkroad旅行記 #13 〜インド 到着編 〜
※タイトルの写真はコルカタの子供たち
ここでふたつ目の騒動が勃発・・・
相棒のヨシ君は何事もなくカスタムを素通りできたのに、クマさんは何故か「NO!」そして税関のあんちゃんは荷物をザックからゆっくり引き出し始め、歯ブラシを放り投げパンツを裏返しにし、カメラを自分の手元に置き、ペンケースから鉛筆その他を出し始めbicのボールペンを握りしめるのでした。
自分の後ろには長~い列ができてしまい、クマさんはだんだん焦り始めるわけです。パスポートにもビザにも目もくれようともしません。何が原因なのかさっぱりわからず、いよいよ焦ってきました。
とその時、カスタムのあんちゃんが「bicのボールペンは高級品だから持って入れない。」と言い出したのです。
「これだ!こいつはボールペンが欲しいんだ!」とようやく気が付き、「持ち込めないなら仕方ないね。このボールペンはこの検査台に置いておくから、あんちゃんがあとで処分してよ」と言うや、これ以上ないくらいの笑顔で、「ミスタール!オーケーオーケー!ウェルカム・インディア!」とさんざんひっくり返したクマさんの荷物を台の外に押し出し、さっさと通過しろ、と手のひら返しの有り様でようやく税関を通過できたのでした。