驢馬(ロバ)ゆられて 〜Silkroad旅行記 #11〜#15” まとめ②
「ぽんこつオヤジのアウトドア三昧!」
◆ Silkroad旅行記 #11〜#15 まとめ②
※タイトルの写真は「コルカタの子供達」
海外初日の甘ちゃん生活を無事過ごし、勝手に名残を惜しみながら我が宿「ドウチェスターホテル」になんとか帰り着きました。翌朝ホテルの親父は約束通り朝4時にモーニングコールでたたき起こしてくれ、早々にチェックアウトを済ませ空港に向かいました。
空港までタクシーに乗り80バーツ(約1200円)を支払ったのですが初日の金額の半分くらいで済み、「倍のボラレで済んで良かった、、」と考えることにしたのでした。しかし、この甘さが次に痛い目を呼ぶのです…
タイの出国税1人2米ドルを支払い、11時30分発のタイ航空機DC―8に乗り込み一路カルカッタ(現在はコルカタと呼称が変更)へと向かったのでした。
何故かDC―8と聞くと約9年前1966年に羽田空港で着陸に失敗したカナダのDC―8が大破・炎上した事故と、翌日に羽田から香港に向かうBOACのB―707が富士山上空で空中分解した事故を思い出し、なんとなく到着するまで不安な気持ちでいた事を思い出します。
◆ インド〜到着編
いよいよ大陸に入ります。インド亜大陸東部の大都市「カルカッタ」(英称–Calcutta- 2001年にベンガル語の名称コルカタ-Kolkata-と呼称が変更)に到着するわけですが、ここでまたひと悶着。
まずは、ひとつ目。
飛行機が滑走路に到着し、空港のターミナルビル?が見えてくるわけですが、そもそも非常にボロッちい!ギリギリ2階建て。どこかの村役場にしか見えません。
しかもです!空港の看板?にはどこにも「カルカッタ空港」と一言も書いてないのです。書いてあるのは、「ダムダム空港」・・・?
ギョギョ!インドなのか本当に?インドだとしたらどこの空港なのだ?
凸凹二人組は目がテンになり、空港の施設を歩いている人間に片っ端から聞いてみると、
「ここはダムダムだよ。コルカタじゃない」
「ここはカルカッタだよ」 と正反対の答えが返ってくるのです。
なんで?どうして?海外旅行超初心者の二人は頭を抱えたわけです。 ワケが分からないままやむなく税関に並びました。
ここでふたつ目の騒動が勃発・・・
相棒のヨシ君は何事もなくカスタムを素通りできたのに、クマさんは何故か「NO!」
そして税関のあんちゃんは荷物をザックからゆっくり引き出し始め、歯ブラシを放り投げパンツを裏返しにし、カメラを自分の手元に置き、ペンケースから鉛筆その他を出し始めbicのボールペンを握りしめるのでした。
自分の後ろには長~い列ができてしまい、クマさんはだんだん焦り始めるわけです。パスポートにもビザにも目もくれようともしません。何が原因なのかさっぱりわからず、いよいよ焦ってきました。
とその時、カスタムのあんちゃんが「bicのボールペンは高級品だから持って入れない。」と言い出したのです。
「これだ!こいつはボールペンが欲しいんだ!」とようやく気が付き、「持ち込めないなら仕方ないね。このボールペンはこの検査台に置いておくから、あんちゃんがあとで処分してよ」と言うや、これ以上ないくらいの笑顔で、「ミスタール!オーケーオーケー!ウェルカム・インディア!」とさんざんひっくり返したクマさんの荷物を台の外に押し出し、さっさと通過しろ、と手のひら返しの有り様でようやく税関を通過できたのでした。
そんなこんなで到着からすでに2時間が経過し、未だ解明されていない疑問・・・
「ここはどこ?」を聞いて回った結果、カルカッタ空港という名称の空港はなく、ダムダム空港が通称カルカッタ空港ということが判明したわけです。
ようやくひと安心し、ダウンタウンを目指していざ出発!と村役場風ターミナルビルを出ると、そこには何もない。。。
空港の周りは草茫々の原っぱで数台のタクシーが止まっているだけ。
同じ飛行機できたはずのほかの人たちの姿もなく凸凹二人組だけが取り残されていたのでした。
◎リキシャ (いわゆる人力車)
空港からダウンタウンまでタクシーでいったいいくらかかるのか?かなりの距離があるはずだ。
どこからともなく呼び込みのおっさん達が寄ってきて、
「どこまで行く?カルカッタなら安く行ってあげるよ」
「あいつの言うこと聞くとメニーマニー取られるよ!俺なら安心だ」
「この表見なさい。カルカッタまでの正しい料金が書いてある。
これより安く行けるタクシーあるよ」
口々に好き勝手なことをいいはじめ、凸凹二人組は一番おとなしそうなおっさんをチョイスしようと決めて紹介されたタクシーに乗り込みました。
よく考えてみれば、タクシーは5~6台しかないのに客引きが10人はいたワケで、結局どのおっさんの言うことを聞いてもそれほど差はなかったろうと気がつき、この先いちいち交渉する事になるんだな・・と先が思いやられたのでした。
… つづく