驢馬(ロバ)にゆられて 〜Silkroad旅行記〜 #21

「ぽんこつオヤジのアウトドア三昧!」

◆ Silkroad旅行記 #21  〜インド コルカタ滞在編 〜
   ※タイトルの写真は「コルカタの街角」

 凸凹二人組がテクテク歩き出すと、なぜか周りの人間も一緒について歩くのが不思議でしたが、その疑問はすぐに解消・・・
 先ほどの裸の子供たちが集まっているところに近づくと、こちらに気づいた子供たちが一斉に片手を突き出し一目散にこちらに寄ってくるのです。
  「バクシーシ!」 「バクシーシ!」 しかも子供たちだけではありません。
 さっきから何故か一緒について歩く大人たちまでが「バクシーシ!」と言いながらこちらににじり寄ってくるのです。
 見渡すと、おそらく80〜90人以上の子供たちが片手を突き出して「バクシーシ!」と叫びながら近寄ってくるのです。

 当時はまだ映画に登場していませんでしたが、さながら「ゾンビ」のように押し寄せてくるのです。
    《注》決してインドの方を誹謗中傷する意図はありません。

 バクシーシ」とは「喜捨=持てるものが持たざるものに与えること」のことである、と事前に聞いていたため、小銭を渡そうかと凸凹二人組で相談をしました。しかし一人だけに渡すわけもいかず、かといって全員に渡したら大パニックになりそうだし・・そもそもそんなお金を持ってない・・・
 そんなわけで心の中で「ゴメンね」と言いながら、子供達をかき分けて写真も撮らずにその場を退散したのでした。

   ◎サダルst.の夜市
サダルst.夜 のコピー

   … つづく

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