驢馬(ロバ)にゆられて 〜Silkroad旅行記〜 #34
「ぽんこつオヤジのアウトドア三昧!」
◆ Silkroad旅行記 #34 〜インド コルカタ滞在編 〜
※タイトルの写真は「コルカタの朝市–ニワトリ売り」
ベッドから起き上がってから気がついたのですが、壁一面・天井一面を埋め尽くしていたゴキ共の姿カタチが一切見当たらないのです。 数百匹の巨大ゴキはどこに消えたのか・・
床はオシッコが溜まっているのでゴキは歩けないはず。おそらくはどこかに隙間があってゴキ共は全員退室してくれたようです。どうせなら夜のうちに全員退室してくれていればどんなにか安心して眠れたかと思い、やたらとクヤシイ気がして思わずゴキを探してしまうのでした。
朝になればコッチのもの、とばかりに凸凹二人組は逆瀬川さんを誘いとっとと恐怖のゴキブリホテルをスタコラと退去しました。
退去時のビックリをもう一つ・・・
昨晩ホテルに近づいた時に、「なんとも言われぬ臭い匂いが立ち込めていました・・」と書きましたが、ゴキブリホテルの管理人のオッさんの言葉を思い出してみて下さい。
そうです・・ 「トイレはないよ」
この言葉はホテルの周辺環境を一番言い表していたのです。
「グチャグチャの道を歩いて・・」と書きましたが、このグチャグチャは泥んこでは無いのだと。
大量の人間が歩き回るカルカッタの貧民街ですので、グチャグチャの本体の形状は元の姿を留めてはいません。しかし、本体がある以上匂いはしっかり存在を主張しているのです。
朝の爽やかな?光が照らす道をあらためてグチャグチャと歩きながら、周りの様子を見ていると、隣りの空き地から木の板がニュッと伸びてきて木の板に乗っているモノをポイっと道路に投げ捨てるのです。
それは湯気がたっていました。
朝の光の中に湯気を立てたトグロ巻きの粘土状のモノが道路にどんどん溜まっていくのです。
「That’s India‼︎」
凸凹二人組は思わずつぶやきました。
… つづく