山の基礎知識 #83 雷について3

アウトドアサポートジャパン『山のお役立ち情報』

登山・トレッキングに役立つ情報を発信します

落雷は上下左右、どこからでもある

落雷は上から落ちるものと思ったら間違え。山で雷雲の中に入って
しまうとどこからでも放電(落雷)はある。
もし稜線(尾根)上にいたなら「安全な斜面を下りて低い位置で、
しゃがみこんでなるべく姿勢を低くする」これが退避行動です。
このとき、近くに大きな岩や 高い木など相対的に高い出っ張りが
ないかどうかも確認してください。金属を身から離してもあまり
意味はありませんので、とにかく自分が出っ張りにならない ことです。

また高い出っ張りから45度の角度で降ろした線の中には、雷は落ちない
という性質もあります。この性質を応用したのが避雷針で、わざと高い
出っ張りを作っ て、そこへ雷を落として地中にアースして電流を逃がし、
その先端から45度の範囲には落雷しないようにしています。したがって、
林の中にいるときは木より 背の低い人間に雷が落ちる可能性は低く、
比較的安心と言えますが、自分の周囲にその辺でいちばん高い木が
ないかどうか、常に注意してください。

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