カヌー・カヤックの役立つ基礎知識 #16「漕ぎ方いろいろ」
アウトドア サポート ジャパン『カヌー(カヤック)のお役立ち情報』
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▪️押え漕ぎ(ブレイスストローク)
・上手押え(ハイブレスト)
横波がデッキより高く押し寄せてくるようになったら下手押えでは対応できません。したがって上手押えに移行します。上手押えは、肘より先が上を向きますが、必ず脇を締めて行います。脇が甘いと肩を脱臼することがあるからです。波を縫って上陸する時、思わぬことでカヤックが横を向いてしまうことがあります。おい波の中で船が横を向くことをブローチングといいますが、通常の船舶では転覆するような非常に危険な状態です。カヤックでは、ブローチングの状態を立て直す余裕がない時は、波が来る方向に身体を傾け、上手押えや下手押えをしながら、そのまま横滑りして上陸することがあります。この上陸方法をブローチングと呼ぶこともあります。上手押えになるか下手押えになるかは、波の大きさ次第です。海側ではなく浜川に身体を向けると、一気に転覆してしまうので練習が必要です。