驢馬(ロバ)にゆられて 〜Silkroad旅行記〜 閑話休題part1#1

「ぽんこつオヤジのアウトドア三昧!」

◆ Silkroad旅行記 –閑話休題– #1 〜どんな暮らしぶり? 編 〜
   ※タイトルの写真は「刺激されたsilkroad関連資料」

  今から40年前の出来事は、はるか昔の記憶の彼方に浮かぶ幻のようなものです。
 まったくと言っていいほど英語が話せない若者二人が、見よう見まねでパスポートを取り、VISAを取得し、アルバイトで苦労して貯めた総額わずか60万円で“うまくいけば一年間”をめどに外国に旅立つ計画を立てたのです。
 往復の格安航空チケット代を25万円と計算すると、残りの35万円で地球半周約5,000㎞を移動し一年間を暮らさなければなりません。ひと月を約2万9千円=96$(1$=約300円換算)でホテルに泊まり、食事をし、街から街へ移動しなければなりません。そんな無茶な計画で旅立ったのです。
 海外に出ると日本円で計算しなくなり、すべてドルで計算して過ごすようになります。とは言え、一ヶ月80$〜90$で過ごすという事は現在ではほぼ考えられません。この場合1日3$で暮らす計算になります。現在の為替で計算すると、一ヶ月わずか8,000円〜9,000円、1日300円前後で衣食住を賄うわけです。
 仕事にアブれたレゲエのおじさんよりも厳しいかもしれません。しかし、当時は1ドル約270円〜300円でしたので900円ほどの価値がありました。これだけあれば1泊400円3食で計500円使えます。
 実際は3食500円も使わないので、差額100円〜200円程度の余りを旅費に回せます。1〜2週間同じところに滞在すると1,000円程度は浮くのでこれを元手にして次の目的地へと旅立つのです。
 ただ、この計算も後付けであって当時はそんな計算もせず、お金があるうちは気ままに動き回っていたのです。もちろん節約には気を使いましたが・・・

 ポンコツおやじの「シルクロード旅行記」のこの先の記載に出てくるのですが、「少しでもお金を稼ぎたい」、「お金を浮かせたい」と、この先の凸凹二人組の悪戦苦闘ぶりを読んで呆れてしまうかと思います。
 最初のうちは自分たちの持ち物を処分したりしていましたが、旅が長くなり出会った旅人から色々な情報を聞きかじるとすぐさまその方法を取り入れ、うまく稼げたり逆に損したり、七転八倒しながらの旅を続けていきました。

 こんな貧乏旅行ではありましたが、旅をしている最中はなぜかお金の心配はほとんどせず、次の目的地や出会う人々の情報にワクワク・ドキドキしているばかりで、知らず知らずのうちに能天気に旅を続けていました。この先の旅行記に出てくるのですが、お金も無いのに大金を払って大きな買い物をしたりするのです。

 お洒落なツアーではなく、「旅」をするには「お金」は必要最低限あれば十分なのです。もちろん「若さ」という強力なエネルギーは必要ですが・・・
 旅行記の内容は40年も前の話であり、地名や通貨の為替金額も記憶を頼りに書いているので不確かな点や、おそらく間違いや勘違いも多々あると思いますが、笑って流していただければありがたいです。

        ◎当時読み込んだ資料 ①
          —NHKドキュメンタリ「壮大な交流」にはまった…
資料 2

        ◎資料 ② —当時でもかなりレアな雑誌でした
資料3

        ◎資料 ③ —ペルシャ語は難しい…
資料 4

   … つづく

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